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関連:「ニコ生は184で言いたいことを言えて盛り上がって出来たもの。アンチコメが嫌ならニコ生やめろ!」ニコ動運営のガイドラインによるコメント規制で横山緑がブチ切れ。

ニコ動運営が発表したコメント規制宣言ともとれる「ニコニコ活動ガイドライン」
ニコ生配信者やユーザーからは賛否両論の声が出ている。
ユーザーガイドライン全文:http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni056194.html


騒動の真相はコメント規制の是非ではなく、業者、運営に対する嫌悪感?

ガイドラインを拝見したが、これにはニコ生リスナーももおおよそ同意している。
しかし、業者疑惑のある生主の関与、それに対する運営リプライに翌日の公式出演決定。
ただの偶然だとしても、いかんせんタイミングが悪すぎたという印象は強い。
※詳細は上記リンク

素人ばかりのニコ生ユーザー放送で、業者を嫌うリスナー層は
ヘビーユーザーになるほど多い傾向にある。

もちろん、NG機能やフィルターシステムなど充実しているとはいえ
いきすぎた誹謗中傷や、個人情報に対するコメントは取り締まらないといけない。
表現の自由は他人を傷つけていいという権利ではない。

しかしもとより運営はいきすぎた誹謗中傷、個人情報コメントなどには削除対処してきた。
ではなぜもう一度ガイドラインとして言う必要があったのだろうか。
上述の業者騒動や後述するネットリテラシーが関係してるのではないだろうか。

でなければ、「空気を読め」とある程度のコメントは容認してきた運営が
ユーザーによるNGや削除要請だけでなく、運営自身でより一層の規制に乗り出すという事になる。


配信者(クリエイター)ならある程度の批判を受ける覚悟は必要

ニコ生の名物システムであるクルーズ放送(ランダムで配信を巡回する機能)というものがある。
今回のガイドラインで当該されているようなコメント(個人情報除く)が大半を占めることがあるのだが
これが実に的を射ており、ヤジのようなおもしろさがある。
それに対する配信者の返し方がこれまたおもしろかったりする。


余談だが以前、私の好きなアーティストの動画が、ホモビデオの男優に似ているというだけで
たちまち、淫夢厨と呼ばれる方達にそのジャンル独特の言い回しで、コメントが埋め尽くされることとなった。
これには私も怒りを感じたが、よくよくコメントを見ると、これがおもしろくどこかクセになるのである。
中には、「よく聞けば名曲」「これきっかけで聞いたけど今ではファンです」といったコメントもあり
私も気付けば自身のプレイヤーからより、コメントで埋め尽くされたニコ動のほうを再生することが多くなった。
なにより意外だったのが、そのアーティストがこの騒動を知ったときに、削除要請するのではなく
曲を聞いてくれた事に感謝していたことだ。



話はそれたがいわゆる、いじり、いじられの関係だが、誰しもがプラスに変えれるものではない。
一方で、いわれのない誹謗中傷を受けたり、的を射ているコメントでもヘコんでしまい活動を辞めてしまうことだってある。

しかしこれは実生活でも同じだ。

実生活でも、いくらヘコんでも自分の身のためになる批判は受け入れ改善しなければならない。
実生活でも空気の読めないいじりは、鼻摘み物であるのには違いなく、スルーすることやネタとして返すことが善処とされている。

自分自身、または作品を世に出そうといクリエイターならそれが顕著である。

難しい問題だが、配信者としてカメラの前に出てきたからには
ある程度の批判は覚悟しなければいけない。
ネタに変えたり、NGを駆使しスルーできないのであれば
配信者、つまるところ表現者には向いていないと私は思う。

気軽に動画を投稿したり、生放送ができる月額会員をより多く集めることだけに気をとられ
コメントを過剰規制し、褒め称えるような同様のコメントばかりで埋め尽くされれば
動画、生放送にコメントする気がなくなり、肝心のコンテンツの質が低くなってしまうのではないだろうかと私は危惧する。


ニコ動運営によるネットリテラシー教育

ガイドラインを読んで「何をいまさら」と、違和感を感じた方もいるかもしれないが
忘れてはいけないのが、ニコ動利用ユーザーのメインが若年層だということ。

まだ善悪の分別がつかず、精神的にも成熟していない子供が
コメントによる攻撃を受けたり、攻撃したりするということは、大変危険なことだ。
今回の騒動は日本では遅れているとされているネットリテラシー教育のしわ寄せが
ニコ動運営に「空気を読め」とのガイドラインを作らせ、念を押させているということかもしれない。
今後、教育現場ではこの件がいい教材になりそうだ。


ツイキャス、アフリカTV]などライブ配信サイトが台頭してきた昨今。
絶対王者として君臨してきたニコ生も、新サービス「ニコキャス」を発表するなど変貌のときを迎えている。

今回の言論弾圧騒動で、クリエイターの自由のための規制になるのか否か
NTTドコモ「iモード」の立ち上げやグリーなどのインターネットビジネス創世記から支えている
カドカワ株式会社「黒字化担当」、夏野剛氏の手腕が試されることとなりそうだ。


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