LINEで誰でも自作スタンプ販売できる「LINE Creators Market」発表 売り上げは50%配分

LINEは2月26日、オリジナルスタンプを販売できるプラッ トフォーム「LINE Creators Market」

を発表した。個人/法人、プロ/アマチュアを問わず、LINEユーザーであれば誰でも登録可能。

売り上げは50%がクリエイターに配分され る。公開は4月頃を予定している。

マーケットへの登録・申請は無料。LINEによる審査を経て
40種類のスタンプを1セット100円のパッケージで販売できる。

スタンプはこれまで、LINEのオリジナルキャラクターや有名キャラクター
企業によるスポンサードスタンプのみを扱っていた。
LINE Creators Marketにより、誰でも世界3億7000万人のLINEユーザーに向けて
スタンプを販売でき、クリエイターの活躍の場が広がりそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140226-00000064-it_nlab-sci
二次創作はグレーゾーンだが、LINEの審査させ通ってしまえば自由に40個セット100円で販売でき
おまけに登録料が無料でしかも売り上げの50%が収益になるということで
有名デザイナー、漫画家、イラストレーターなど多くのクリエイター達の間で話題になっているこのニュース。

もちろんニコ生界でも生主達が様々な反応を見せている。

ナオキ兄さん
キャプチャ

コレコレ
キャプチャ3

唯我
キャプチャ4


筆者はこれをニコ生主の大きな収入源になるのではないかと予測している。
思いつく理由を以下に書き出してみた。


▼囲い、信者ともいわれる熱心なファンリスナーの存在

ニコ生主には配信をすれば毎回見に来てくれるというファンリスナーも少なくはない。
熱心なリスナーともなれば、見逃した配信はタイムシフト、ツイッターはフォローし、ブログもチェックしているだろう。
他のクリエイター達はイラスト、デザインで売るのに比べて、生主は自身の人間的な価値を付随しやすいのが
最大の有利な点である。

他のクリエイター達と違って、「このキャラクター、デザイン可愛いから買おう」という可能性は少なくなるが
スタンプを買う傾向として、そのようなウインドウショッピング的な買い方をするユーザーより
「○○(作品名)が好きだからこのスタンプ買おう」というユーザーのほうが圧倒的に多く
これはそのまま「○○(ニコ生主)が好きだから買おう」にも通用する心理であることに加え
毎回自分が配信を見ている生主を収益面でも応援できるといった点や、クローズドなファン同士の結束は強く
SNSやスカイプなどで独自のコミュニティを作っているリスナーで、LINEのグループチャットを利用しているならば
懇意の生主LINEスタンプを購入しない理由はないだろう。



▼著作権利問題や二次創作違反の影響を受けない


漫画家や著名クリエイター達は自身のキャラクターやイラストを販売するには
契約していたり、すでに商品化していれば出版元などの許可が必要であり
場合によっては問題が出てきて自由に販売できるスタンプが限られるかもしれない恐れがある。

現在LINEスタンプの二次創作は非常にグレーゾーンなとこであるとの見方がされていて審査が通るかは不明だ。
コミケなどの販売で同人活動をメインにしている同人作家や
大手イラスト投稿サイトpixivでも投稿されているのは既存のキャラクターのイラストであることから
よほど、アイデアを練った、万人受けするオリジナルキャラクターなどを考案しないと
売り上げをあげることは難しいだろう。

それに対して、ニコ生主というのは自身を商品化しているため、二次創作でも著作権(肖像権)
の影響なんてまったく関係ないうえに、キャラクター(自分)が決まっているため、デフォルメしたり
セリフを付け加えたりするだけで簡単にスタンプとして商品になってしまうのだ。


恐ろしいのはそれだけではない
現在デザインができるニコ生主なんてそう多くはない。
どういうことかというと上述した熱心なファンリスナー達が、「スタンプ作りますよ」
無償奉仕も辞さない覚悟で生主達のスタンプを作成しているのが安易に想像できる。
つまり大手生主は何もしなくても大金が転がり込むチャンスなのである。



▼50%の利益率と低価格と手軽さ

現在大手生主がこぞってステッカーなどのグッズ販売をしているが
今回のスタンプともなればもっと低価格(ステッカーは500円前後、LINEスタンプは100円)
で手軽に販売でき、収益が50%生主に入るということで、懇意の生主を収入面でも応援でき
LINEというツールの機能性も加わり、一気にファンリスナーの間で広まることだろう。

ニコ生に月額525円支払っているプレミアム会員や、懇意の生主に現金振り込みやamazonギフト等を
送るといった熱心なリスナーにとっては100円くらい、なんてことはないだろう。

ニコ生界で最大であろうコミュ人数を誇る、横山緑氏のコミュニティでざっと計算してみた。
キャプチャ1

コミュニティ参加人数 47311人
この中の、キリよく47000人が横山緑氏のスタンプを購入したとする。
47000(コミュ人数)×50(利益率)=2350000
しめて235万円もの売り上げである。



登録無料で、LINEのIDさえあれば誰でも作成販売可能ということで
4月からのサービス開始日まで相当加熱し、供給過多になるであろうLINEスタンプブーム。
もしかしたらあなたのタイムラインやトークルームが生主達のスタンプであふれかえる日が来るのかもしれない。